アテネ五輪で男子ハンマー投げの金メダリスト室伏広治さんが、10月1日付でスポーツ庁長官に就任することが発表されました。
今回は室伏広治さんが現在は何をしているのかや、スポーツ庁長官に就任された理由についてまとめてみました。
室伏広治の現在は何してる
アテネ五輪金メダリストである室伏広治さんは現在何をしているのでしょう。
室伏さんは「スポーツディレクター」と「大学教授」という2つの職業を持っています。
スポーツディレクターとは、2020年開催予定だった東京オリンピック・パラリンピックにおいて有能な選手が4年に一度の晴れ舞台で、最高のパフォーマンスを発揮できるようにストレスのない環境を整え、怪我などの防止を促す役目を担っている仕事です。
室伏さん自身がハンマー投げというあまり脚光を浴びない競技で孤独な闘いを強いられていたこともあり、同士である他のスポーツ選手にはできるだけ満足のいく環境を与えたという思いがあるのでしょう。
そして2014年から東京医科歯科大学の教授に就任され、スポーツサイエンスセンターを立ち上げられています。
スポーツサイエンスセンターではアスリートの競技復帰へのサポートであったり、怪我をしにくいからだ作りや疲労回復のアドバイスなど、アスリートがより高いレベルを維持できかつ、選手寿命を少しでも長くできるように支援を行っています。
世界でたたってこられた室伏さんだけに現役を退いても、アスリートを応援する仕事に携わることで自身の経験を踏まえて適切な指導をされる仕事を選ばれたのでしょう。
室伏広治の現在「スポーツディレクターとして」
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— 小鳥山いん子 (@INKOKOTORIYAMA) March 25, 2020
室伏広治さんは現在東京オリンピック・パラリンピックのスポーツディレクターとして、各種競技やスポーツ局との調整などを行われています。
スポーツ局は12ある局のひとつで120名ほどのスタッフを従えている組織ですので、リーダーシップを発揮できる方でないと務まらない仕事です。
大会を盛り上げるため組織委員会だけでなく、都民や国民全体の協力を得ながら様々な仕掛けを模索されています。
今まで競技者として表舞台で大会を盛り上げてこられた室伏さんですが、今は縁の下の力持ちとして陰ながら大会を支える重要な役割を担われています。
室伏広治の現在「大学教授として」
室伏広治教授
東京医科歯科大学ではスポーツの分野での医歯学と科学を連携させる「スポーツサイエンス機構」における、スポーツ科学部門を担当するスポーツサイエンスセンター長に就き、動作解析研究のほか、けがの予防、故障からの復帰などの面からアスリートを支援する態勢作りを目指している。 pic.twitter.com/Uy6ebIx5il— どら増田 (@dramasuda) January 25, 2017
室伏広治さんは大学教授として教鞭をとりながら、スポーツサイエンス機構のセンター長として講演やアスリートへの教育プログラムのアドバイスをおこなっています。
室伏さんはスポーツ・バイオメカニクスの分野について研究し博士号(体育学)を取得しており、アスリートの選手寿命を延ばすにはや、運動が人間の精神面にどのような影響を及ぼすのかなどの研究を進めているようです。
室伏広治のスポーツ庁長官就任理由は何
https://twitter.com/KojiMurofushi/status/1304383634598633478室伏広治さんがスポーツ庁長官に就任された理由は何なのでしょう。
考えられる理由としては次のことがあります。
- 圧倒的な知名度
- 五輪含め世界での実績
- 厚い信頼
スポーツ庁の仕事としてスポーツの普及やイベントの実施、競技力の向上、スポーツ施設の整備や運営、スポーツによる地域や経済の活性化などがあります。
そうした目的を果たすためにまず考えられるのは当然ですがスポーツをやっていた人であること。そして知名度があることも必須であると考えられます。
そしてどんなスポーツの世界でも実績のある人の方が、実績がない人よりも信頼が厚いということもあるのではないでしょうか。
その点、室伏さんは陸上だけでなく、他の競技の選手からも慕われていますし何より、競技生活を終えてもなおスポーツに携わっていることが何より頼もしいと思われているのではないでしょうか。
延期になった東京オリンピックですが、室伏広治新スポーツ庁長官を中心に素晴らしいスポーツの祭典にしてほしいですね。