国土交通省による地域PRとして、2018年から導入された自動車の「図柄入りナンバープレート」。
今では58地域でオリジナルのナンバーが作られています。
一部地域のナンバーは人気のようですが、多くの方にはあまり受け入れられていないとの声もあります。
ご当地ナンバープレートはなぜ人気がないのかや、各地域のナンバー一覧についてまとめてみました。
ご当地ナンバープレートは人気ない?
地域の特色を出しPRするために名産やキャラクターなどをあしらった自動車の「図柄入りナンバープレート」。
新しい試みにさぞかし世間では人気を博しているのかと思っていたら、意外にもそうではないようです。
ある調査によると、
「もし自分の地域に図柄入りナンバーがあったらつけたいか」という質問をしたところ、次のような結果がでました。
- つけたい:27%
- つけたくない:73%
ナンバープレートって「その車がどこの誰のものか即座に分かる」ってのが大前提だよね
ごちゃごちゃ色つけたり絵柄乗せたり、本来の用途に支障をきたすようなのは辞めるべきだと思うけどなあナンバー図柄変更容認へ、国交省 走る広告塔、低迷てこ入れhttps://t.co/kLWYkT1xvd
— けんちゃん (@braveryk7) June 22, 2020
「つけたくない」と回答した人の意見としては、
- デザインもののナンバーは格好悪い
- 広告効果はないと思うから
- わざわざお金を出して変えようと思わない
といった声があがっています。
PR効果を狙った国土交通省の提案から始まり、人気のない図柄の変更を容認するといったことを発表していますが、そもそも世間の声を無視しているのではないでしょうか。
どこか違うところにファッション性を持たせる感覚に、違和感を覚える人たちがいることを忘れてはいないだろうか。
各地域の図柄入りナンバープレート一覧
2018年10月1日から第一弾として41地域で図柄入りナンバープレートが取り入れられました。
「盛岡・岩手・平泉・仙台・山形・庄内・土浦・つくば・前橋・越谷・成田・柏・世田谷・杉並・富士山・新潟・長岡・富山・金沢・石川・福井・豊田・春日井・滋賀・京都・奈良・鳥取・福山・下関・山口・徳島・香川・愛媛・高知・長崎・佐世保・熊本・大分・宮崎・鹿児島」
※富士山ナンバーは山梨と静岡両県で使われています。
その後、2020年5月11日からは第二弾として17地域で図柄入りナンバーが導入される運びとなったのです。
「知床・苫小牧・弘前・白河・松戸・市川・船橋・市原・江東・葛飾・板橋・上越・伊勢志摩・四日市・飛鳥・出雲・高松」
これらの中で人気のある図柄入りナンバープレートは「富士山」で、男女どちらでも人気NO.1となっています。
ある程度狙いを決めないと失敗するのは民間発想なら判るはずなんだけどなぁ。
当たり障りの無いものにわざわざ変える人は無いよ。— 苗字変えましたが何か? (@captain2child) June 22, 2020
本来の目的を果たしていないのではと物議
https://twitter.com/ichico_123/status/1275052738468954113自動車のナンバープレートは何の目的でついているのでしょう。
車やバイクが事故や事件に関係している場合に、すぐに識別できるようにというのが一番なのではないかと思います。
本来であれば、軽自動車は「黄色」で普通車は「白」といったようにナンバーの色を見ただけで少なくとも軽自動車か普通車の区別はすぐにつきました。
最近では軽自動車も大型化してきていますので、一見すると普通車と間違ってしまいそうになります。
そんな中、軽自動車も普通車と同じ白色のナンバーをつけるようになったり、図柄入りのナンバーがわかりにくいものに変わってしまったら、いざという時に事件や事故解決に支障をきたすのではないかと思うのです。
ご当地ナンバーの視認性を疑問視する声は、あちらこちらでたくさんあがっています。
PR効果を求めるのであれば、図柄入りナンバーにせずステッカーにしてもっと高い位置に貼った方がよほど効果は高いのではないでしょうか。