東京・渋谷や吉祥寺で映画館を運営していたり、映画配給を行っている「アップリンク」の代表である浅井隆社長から日常的にパワハラを受けてきたとして、
元従業員5人が760万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴しました。
元従業員は誰なのかやアップルリンクや浅井たかし氏のプロフィールについて迫ってみました。
アップリンク提訴報道の概要
アップリンク元従業員による提訴報道は産経新聞ほかメディアで話題となっています。
東京と京都で映画館を運営し、作品製作や配給などを行う映画会社「アップリンク」の男性社長から日常的にパワーハラスメントを受けたとして、元従業員5人が16日、社長や同社に計約760万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。
原告側によると、5人は元社員や元契約社員ら。他の従業員や映画館の客の前で理不尽な理由で●責され、「おまえは病気だ」などと人格を否定されるような発言もあったという。パワハラが横行する職場環境の改善を求めたが、社長から「議論の余地はない。会社に残るか、去るか」と告げられたとしている。
出典:産経新聞
アップリンクを提訴した元従業員は誰?
アップリンクを提訴した元従業員5人は誰なのでしょう。
報道では提訴した従業員は5人となっていますが、実名が発表されているのは4人です。
上の写真の左から
- 鄭優希さん
- 浅野百衣さん(31才)
- 錦織可南子さん(26才)
- 清水正誉さん(34才)
女性3名、男性1名の4人が勇気を出して実名で会見を行っています。
https://twitter.com/gggGena2/status/1272847142852243456最も勤務歴が長い清水正誉さんは2016年8月~2019年5月までの2年9ケ月もの間、浅井社長の執拗なパワハラに耐えていたのです。
自身の業務上のミスはもちろんのこと、アルバイトやアップリンクのネガティブな書き込みについても、清水さんに責任転嫁され叱責を受けていたというからとんでもないです。
従業員のみなさんは映画が好きで、何かしら映画に携わる仕事に就きたいとの熱い思いを胸に働いていたと思います。
しかしながらそうした宝物である従業員に対する、主従関係を盾に理不尽なふるまいを行っていた浅井社長はあまりにも酷すぎます。
アップリンク浅井隆社長のプロフィール
- 1995年大阪生まれ、65才(2020年6月現在)
- 大阪府立池田高校卒業
- 1974年演劇実験室天井桟敷入団し、舞台監督を務める
- 1987年アップリンク設立
- デレク・ジャーマン監督作品を日本に紹介
映画館・イベントスペース・ギャラリー・カフェレストランが集まったスペースを運営。さらには「webDISE」の編集長も務めている。
浅井社長はある雑誌のインタビューで
「作品を選ぶ人材の教育はどういうふうにお考えですか?」
と尋ねられ、次のように答えています。
「文化的なことを仕事としてやりたいという人は多いので働くスタッフは問題ないと思う。問題はトップだと思う。」
こうした言葉を発していることから、もともと従業員に対する配慮など微塵もなかったのかもしれません。
今日2本目はアップリンク吉祥寺で、前から観たかった「レ・ミゼラブル」を。ミュージカルじゃない方。
アップリンク吉祥寺、再開後すぐ来るつもりだったのに今になってしまった。ごめんなさい… pic.twitter.com/YrALl2tWnN— BJ (@bbjourney) June 15, 2020
また、CIRA.NETのインタビューでは次のように語っています。
5、6年前に東大で授業をやっていたんだけれども、その時に学生に聞いたアンケートで「ブラウザのホームのページを何にしてる?」って聞いたら、一番多いのがYahoo!なの。彼らはそうすると、Yahoo!のトピックスしか情報源が無いっていうことになってしまうんだよね。
Yahoo!映画のランキングしか情報源が無くなってくると、UPLINKで上映している作品は、そこからこぼれているものばっかり。だから、大学生がブラウザをYahoo!に設定している限り、文化的にすごく貧しいなぁって思う。
引用:CIRA.NET
最後の一文はまさに今の浅井社長そのものだといわざるを得ないのではないでしょうか。
人が作る映画を人が見るわけであり、常に人を介して感動や喜びを与えているのにパワハラをするような貧しい心を持つ人が介在していたとは、残念としか言いようがないです。
被害者の会を設立
ついには被害者の会までも設立されることになりました。
「UPLINK Workers’ Voices Against Harassment」
ミニシアター「アップリンク」元従業員ら、日常的パワハラを告発 代表の浅井氏「深く反省」 https://t.co/jjzocpcGVE
どうか改善と、再発防止を…… pic.twitter.com/eK5uPmdB9V
— ねとらぼ (@itm_nlab) June 16, 2020
映画関連事業を行うアップリンクの代表、浅井隆氏によるハラスメントに対する裁判の原告5名のうちひとり、原告Aのメッセージです。 pic.twitter.com/FovsVZG6Sv
— UPLINK Workers' Voices Against Harassment (@UWVAH) June 16, 2020
映画関連事業を行うアップリンクの代表、浅井隆氏によるハラスメントに対する裁判の原告5名のうちひとり、原告Cのメッセージです。 pic.twitter.com/ylpeaWAv7z
— UPLINK Workers' Voices Against Harassment (@UWVAH) June 16, 2020
映画関連事業を行うアップリンクの代表、浅井隆氏によるハラスメントに対する裁判の原告5名のうちひとり、原告Eのメッセージです。 pic.twitter.com/JJLkMqkRxZ
— UPLINK Workers' Voices Against Harassment (@UWVAH) June 16, 2020
原告の方の声を見ると傷たまれません。従業員だけでなくアルバイトに至るまでそのパワハラという大人のイジメは陰湿です。
権力を手にした暴君の姿がそのまま映し出された感じで怖いですね。
世間の反応「浅井氏は前からヤバかった」
浅井さんがヤバいのは昔から有名だけど、「でも、アップリンクは良い仕事してるから・・」という擁護が各所から聞こえてくるのがずっと気になってた。普段、人権を高々に叫んでたりするのに、そういう所はお咎め無しなんだ、と。浅井さんもそれを擁護する人々も。https://t.co/qip4zViMSK
— UTAGAWA Tatsuhito (歌川達人) (@utagawa_ta2) June 16, 2020
アップリンクに対して残念な思いを抱くのは勿論分かるけど、映画が好きでスクリーンの中の他者を見つめてきた人達なら、この原告の方々の思いまでしっかり受け取って欲しいと切に願います。「映画が大好きな方を敵に回す懸念はありますが」って、こんな悲しい言葉があるかよ https://t.co/CjkN7QgSEi
— 残酷復讐げっ歯類 (@CrippledAvenge) June 16, 2020
アップリンクの浅井隆ってどんな顔なのか調べてみたら、めちゃくちゃ生理的に苦手な顔だった…フロムスクラッチの社長然り、目つきが悪い下膨れ顔は受け入れ難い pic.twitter.com/kDVuAKcehS
— カバお (@kaba013) June 16, 2020
「終わったね。社会問題を取り扱った作品を上映するシアターとして評価されていたわけだから、これは致命的」(40代男性)
「私自身は、その業界の人間では、ないが15年以上前にアップリンク退職した友人からそれらしいことは、聞いていたな。」(60代男性)
「UPLINKは好きな映画館なので凄くショックです。興醒めしてしまいました。」(60代女性)
「もう20年前になるかな。
面接受けたコトあるんだが。
面接中に受け答えで鼻で笑われたんだよね。
もちろん不合格だったんだけど、あの独特な雰囲気に身も心も染まらないとダメなんだと思った記憶が甦った」(50代男性)
「とうとうここまで来たか・・・という感じだ アップリンクの浅井隆氏のワンマンぶりや横暴ぶりは映画業界では秘かに広く知られているところだった あの大きな身体と声で威圧的に畳み掛けてくる様を見た時は衝撃だった」(業界関係者)
独特な世界観を持つ方で多くのアップリンクファンがいたことでしょう。しかしながら映画界を含め世の中が変化していく中で、唯一自身だけが変化に対応できず取り残されてしまったのは残念です。https://twitter.com/UWVAH/status/1272811836912447488