さつまいもは見るからに栄養がたくさん詰まっていそうですが、実際にはどんな栄養成分があるんでしょうね。またそれらの栄養成分がもたらす効果や効能にはなにがあるのか?についてもまとめてみました。
さつまいもの栄養成分は?
皮付きで生のさつまいもの可食部100gあたりの成分は以下のようになります。
栄養成分 | 含有量 |
---|---|
たんぱく質 | 0.9g |
脂質 | 0.5g |
炭水化物 | 33.1g |
飽和脂肪酸 | 0.06g |
不飽和脂肪酸 | 0.05g |
食物繊維 | 2.8g |
カロテン | 40μg |
ビタミンE | 1.0g |
ビタミンB1 | 0.10mg |
ビタミンB2 | 0.02mg |
ナイアシン | 0.6mg |
ビタミンB6 | 0.2mg |
葉酸 | 49μg |
パントテン酸 | 0.48mg |
ビタミンC | 25mg |
ナトリウム | 23mg |
カリウム | 380mg |
カルシウム | 40mg |
マグネシウム | 24mg |
リン | 46mg |
鉄 | 0.5mg |
上記の栄養成分の中でも特に食物繊維・β-カロテン・ビタミンC・カリウムの含有量は多くなっています。さらにはさつまいもだけに含まれるヤラピンというは注目される栄養成分なんです。
そしてビタミンCはいも類の中ではトップクラスの含有量を誇っています。
よく便秘解消にさつまいもを食べると良い。とよく言われますがもちろんそれもさつまいもの効果の一つなんですがそれ以外にも優れた効果・効能がありますので、それらを見ていくことにしましょう。
効果や効能はなに?
- 便秘解消
- 美肌効果
- 疲労回復効果
- ダイエット効果
- 高血圧やむくみ防止
便秘解消
つらい便秘に効果的な栄養成分が食物繊維とヤラピンになります。さつまいもの食物繊維は100gあたり2.8gでこれはじゃがいもやヤーコンの3倍の量が含まれています。
さらに蒸したさつまいもですと食物繊維の量はなんとご飯の10倍にもなるんですよ。
さつまいもの食物繊維は不溶性の食餅繊維でセルロースと呼ばれるものなんですが、不溶性というのは胃で溶けずに腸まで届きますので腸を刺激しスムーズな排便につながっていくんです。
ヤラピンは生のさつまいもを切った時に切り口から出てくる白い液体のことなんです。このヤラピンが腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)を促してくれますので、食物繊維との相乗効果によりさらに便通改善に効果的に働いてくれるんです。
美肌効果
さつまいもには先ほども言いましたようにいも類のなかではトップクラスの豊富なビタミンCを含んでいます。その含有量はりんごの約7倍にもなるんです。
この豊富なビタミンCは抗酸化作用が強いのでシミ・ソバカスの原因となる体の酸化を防いでくれますので、その結果美肌効果を促してくれるんです。
さつまいものビタミンCはデンプンに守られていますので、加熱しても失われることがないんです。
また若返りのビタミンといわれるビタミンEも含まれていますので、ビタミンCとの相乗効果によりがん予防や老化防止にも期待ができます。
疲労回復効果
さつまいもに含まれるビタミンBには代謝機能を活性化してくれる働きがあるんです。代謝が上がると脂肪が燃焼しやすくなりますので痩せやすくなりますし、疲労物質が体内にとどまらずに新陳代謝が行われますので疲労回復が期待できるわけです。
ダイエット効果
さつまいもにはビタミンB1・B2・B6・ナイアシン・葉酸・パントテン酸などビタミンB群が豊富に含まれています。
これらの栄養成分をとることで代謝が良くなり太りにくい体質に変わっていきます。また脳や神経機能を維持する働きや、髪や爪、粘膜を健康に保ちホルモンの分泌を高める働きもあるんです。
カルシウムが豊富に含まれていることも骨が丈夫になり、食べ物を良くかんで食べることにつながりますので、消化吸収もよくなっていきますよ。
高血圧やむくみ防止
高血圧やむくみの原因は体内の塩分量が関係しています。その塩分を排出してくれるのがさつまいもに豊富に含まれるカリウムなんです。
さらにカリウムは蒸したり・焼いたりすることによって増えますので、その効果はより高くなっていきます。
まとめ
さつまいもの栄養成分で含有量が多いのは食物繊維・カロテン・ビタミンC・カリウム
ビタミンCはいも類の中でトップクラスの含有量
ヤラピンはさつまいもだけに含まれる栄養成分で腸の働きに良い
さつまいもの食物繊維は蒸したり・焼いたりすると増える
さつまいものビタミンCはデンプンに守られているので加熱してもなくならない
さつまいもの栄養成分の効果・効能は便秘解消・美肌効果・疲労回復・ダイエット・高血圧やむくみ防止
さつまいもはただおいしいだけでなくこんなにスゴイ栄養成分が含まれていたんですね。昔お米が少なく貴重だったときにさつまいもが主食になっていたのも納得できますね。今回の記事が参考になればうれしいです。
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